田倉牛神社へ参る
こんにちわ、マリエです
私の実家は岡山県の東の端っこ、備前市吉永町
2駅東へ行けばもう兵庫県というまさに県境の町です
吉永はほんとうにコレといって名産も、名物も、名所もなく、、、
まぁ、ただただ、何も無い普通の田舎
そんな吉永の山のふもとに、
ひっそりとある「田倉牛神社」という神社があります
私たちは「牛神様」と呼んでいます
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牛神様は・・・
農耕牛馬の神として知られ、俗に牛神様と呼ばれる神社
ご神体は高さ40cmの牛の石像で、空へつきさすような石段を登ると、
20万個とも30万個ともいわれる備前焼の牛の山が参拝者を迎える
鳥居こそあるものの神殿は設けず、神職もおかず、
地元の人々により交代で当屋が務められ今につがれています
参拝の仕方は、まず、入り口でお供え用の『牛』を買って参拝します
そのお供え用の『牛』を奉納し、代わりに柵の中にある
牛の山から自分が気に入った1体を連れて帰ります
その牛は願いが叶うよう1年間大切に祀る
めでたく大願成就となったら、翌年、
1年間大切に祀っていた牛の置物と、新たに購入したお供え用の牛の置物の2体を
奉納する倍返しの風習が伝わっているそうです
そして新年にまた新たに気に入った1体を連れて帰る、
という流れなのですが
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お正月に実家に帰る際に、この話をタバイさんにしたら
「牛(牛肉という意味です)を扱う者として
そこは絶対に行かんといけん!」
と言うので、元旦の日にタバイさんを連れて
母と私と3人(あとプラス犬)で行ってきました
入り口を入り少し石段を上がると、広場に出ます
早速大きな牛が!!
下のある石ころのように見えるのも、まさに備前焼の牛です
牛の周りにも牛!そう牛だらけなのです
余談ですが、鳥居から向かって左側の手すりは
亡くなった祖父が寄付したものだそうです
祖父が戦争に行く際に、祖父の母親(私からみて曾祖母)が
「牛肉を食べないようにするので無事に帰してください」と
この牛神様へお参りに行っていたそうです
無事戦争から帰ってこれた祖父はその話を聞き、
自分が生きている内に牛神様に恩返しがしたいと思い寄付に至ったそう
という話を、急な石段を上がりながら母から聞きました
石段をあがり切ると、そこには牛の山!!!
牛神様は社殿がなく「牛」が御神体なのです
ここがお供え用の牛を奉納し、自分の気に入った1体と交換する場所です
タバイさん真剣に持って帰る牛を選びます
同じように見えて1体1体違います
表情や形、色も薄いのから濃いもの、
備前焼特有のザラザラした土っぽい手触りのものや、少し光沢のあるもの・・・
20万、30万とも言われる牛の山です
父いわく、この中にこっそり馬もいるらしいです
そして無事、タバイさん、
自分の気に入った1体を見つけたようです^^
それが、これ
色味が濃く、少し光沢のあるものを選びました
そして帰りがけ、私と母が参道でお茶を頂いているときに
タバイさん売店で何やら買ってきました(嬉しそう)
え?また牛??
さっき選んだのに?しかも一回りでか・・・
しかし2体表情が全然違いますね
「俺の鉄板の後ろに2体並べて置く」んだそうです
・・・・・へぇ、あ、そう・・・・・
牛神様は、毎月5日が祭日で正月と5月と9月は大祭と言われています
なので牛神様の初詣は1/5と決まっていて、屋台なども出てとっても賑わいます
元旦なので人も少なくゆっくり参拝ができました
そして実は私は牛神様に行ったのは10年以上ぶりだと思います
地元だとなかなか、、、(地元の神社だからこそ行かないといけないのですが)
牛の交換も毎年両親がするし、で全然行ってなかったのですが、
タバイさんのまさかの「牛神様に行きたい!」発言で
実現したこの牛神様への参拝
でもこれからはタバイさんが持って帰った牛を交換しないといけないので、
来年からのお正月の恒例になりそうです^^
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鉄板焼きBAR TABAI
所在地:岡山県岡山市北区野田屋町1-9-6
電話:086-224-7766 最寄駅:JR岡山駅東口より徒歩7分
※新年は4日(月)からの営業となります